こんにちは、さとしです。
実はワイン界には「ワイン用のブドウ」と「食べる用のブドウ」があるって知ってますか?
スーパーとかに行っても、いろんなブドウがありますよね。
シャインマスカットとか、巨峰とか、デラウェアとか。
でも、ワイン用のシャルドネとか、ピノ・ノワールとかが、
スーパーに並んでるのってほとんど見ませんよね。
(僕は東京在住ですが、一回も見たこと無い)
これって、実は2つのブドウに違いがあるからなんです。
今回はそんな話。
「ワイン用のブドウ」とは何か?
結論としてはヨーロッパ原産のヨーロッパブドウのことをいいます。
コーカサス地方で氷河期に生き残ったうんぬんかんぬん…みたいなウンチクはありますが、ここは省略。←
メソポタミア⇒エジプト⇒ギリシャ⇒ローマ⇒ヨーロッパ全土に伝わったブドウです。
学名は「ヴィティス・ヴィニフェラ種」というブドウ

品種の名前じゃないよ!
なんでコレがワインに向くかって言うと、
果皮が厚くて、種が大きいんです。
そうすると、ワインにした時に香りの成分が多くなるんです。

ようは複雑な香りになるってことですね。
「食べる用のブドウ」とはなにか?
北米原産のブドウのことをいいます。
ヨーロッパブドウとは違って、果皮が薄くて、種が小さい。
単純に食べる部分が多くなります。
2つのブドウが並んでたら、当然果肉が大きい方が良いですよね。笑
こっちの学名は「ヴィティス・ラブルスカ種」
もちろんこっちのブドウでもワインは造れます。
だけど、決定的なことが一つあってワインにならなかったんです。
それはワインにした時に「狐臭(フォクシーフレバー)」なるものが、
ワインに出るらしく、ダメだったみたい。
(一説によれば、ヨーロッパの人たちはその臭いに敏感らしく、アジアの人は鈍感らしい)

ぶっちゃけ、嗅いだこと無いから知らんけど。笑
だから、基本ジュースになることが多い。
そんで、いつか話しますけど、このヴィティス・ラブルスカ種のブドウは、
害虫に耐性があるから、フィロキセラって害虫対策に使われるようになります。
こんな違いがあるブドウですが、ちょっと歴史的な小話を。
ヨーロッパでブドウ栽培が盛んになって、
シルクロードを通ってアジアでもブドウが栽培されるようになりました。
中国 唐の時代では、よくワインが飲まれていたそう。
西暦700~900年くらいの時代。日本だと奈良時代です。
でも、ヨーロッパ程ワイン文化は育たなかったみたい。
もし中国でその頃からずっとワインを作り続けてたら、現代では大きな産業だったでしょうね。
ちなみに日本でのブドウの歴史は意外と古くて(諸説あり)
縄文時代にはヤマブドウが食べられていたそうな。
ただ、ヤマブドウってワインにすると超まずいらしいからそのまま食べてたんじゃないか説。
唐の時代にブドウの栽培が中国まで来てるから、
その一端が日本にまで届いていたようで、
奈良時代の遣唐使が持ち帰ったっぽいガラス瓶とかが見つかってます。
日本でワインを初めて飲んだ人は、
安土桃山時代にフランシスコ・ザビエル(ハゲ)が、
山口の守護大名・大内義隆って記録が残ってる。
あとは、豊臣秀吉なんかもワインを良く飲んでたみたいで、
「珍陀酒」なんて名前だったりもしたみたい。
予想では珍陀酒はポルトガルの赤ワインのことで、
長期熟成に耐えうる、ポートワインみたいなものだったんじゃないか。
って話です。
まとめ
最後ちょっと話はそれましたが、
ワイン用のブドウと、食べる用のブドウがあって、
それぞれに違いがあるんだぜ!ことだけ覚えておいてください!



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